「スラブ」とは、鉄筋コンクリート造の建物の床のコンクリート床板のことをいいます。マンションに快適に住むにはスラブの厚さが重要です。一般的には、厚さが20〜25センチ程度あれば、遮音性は問題ないといわれていますが、充分とは言い切れません。なぜなら、たとえスラブの厚さが20センチでも適度な位置に「小梁」がないと版振動を起こし音が発生するのです。家の「梁」というのはご存じの方も多いはず。梁には主に2種類あり、柱と柱をつなぐのが「大梁」で、スラブのたわみや振動を防ぐ役割を担うのが「小梁」なのです。
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さて、理想的なスラブと小梁の関係は、スラブ厚が20センチの場合、梁と梁で囲まれた面積が25〜30平方メートル程度。仮にスラブ厚がもっと厚ければ必要な小梁の数は少なくなります。スラブ厚25センチなら、45〜55平方メートルに小梁ひとつで大丈夫でしょう。つまり、スラブ厚20センチ、60〜70平方メートルの住戸なら最低でも小梁一本、スラブ厚25センチなら90平方メートルでも、やはり小梁は一本で大丈夫という計算になります。このようにスラブだけでなく、厚さや面積に応じて小梁も入れることで遮音性を保つという工法に対して、70平方メートル程度の標準的なファミリータイプのマンションなら、小梁は不要という工法もあります。まずは「アンボンドスラブ工法」です。これは、両側から強力に引っ張った鋼線をスラブ内部に入れて、たわみを抑えるもの。たわまないから小梁要らずというわけなのですが、それでも振動を充分に抑えることはできず、現在ではほとんど使われていません。