私たちはよく4LDKとか5LDKといった表現を使います。昔は和八・六・六畳・洋七半・浴・台・洗・便などと表示していました。だから部屋数が多くても、広い家なのか狭い家なのかは、すぐに想像できたのですが、このLDKの表現は、何となく4LDKよりは5LDK、6LDKのほうが大きい家という印象を持ってしまいます。しかし、同じ面積を分けた場合、2LDKと4LDKのどちらが広く感じるかといったら、2LDKの家のほうということになります。なぜならば、2LDKの家には二〇畳の大きさの部屋があり、4LDKの家ではもっとも広い部屋が八畳、言い替えれば家の中に八畳より広い空間がないということになるからです。ここに、広い(広く感じる)家をつくるヒントがあります。一人が中にいて感じる家の広さは、部屋の大きさだということです。いくら大きい家を造っても、小さい部屋ばかりでは、広くは感じません。部屋の大きさがその家の広さということになってしまうのです。また、吹き抜けなどはムダな空間であるように思えるかもしれませんが、家の中に大きな吹き抜けがあれば、人間の視線は遠くに及び、空間的な広さを実感できるのです。このように、家の中に一カ所雰囲気のある空間を設けることは、家を広く感じるためにも大切なことです。このように、平面的な広がりだけではなく、立体的な空間でも広さを感じることができます。その点、廊下や玄関ホール、階段などを別に造れば、小間切れの空間がたくさんできてしまい、広いのに狭く感じる家になってしまいます。
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