わずか「二〇秒の揺れ」が、本来なら「命を守る家」を凶器に変えました。「揺れに耐えた家」が倒壊を免れ、「耐えられなかった家」が潰れたのです。阪神淡路大震災による犠牲者の大半は瓦解した家屋の下敷きとなって命を奪われた人たちでした。命運を分けたのが昭和五十六(一九八一)年の建築基準法施行令改正に伴う「新耐震設計基準」であり、倒壊した家屋の多くが「新耐震設計基準」以前に建てられていたと震災直後に報道されま
新耐震設計基準とは... の続きを読む
通風をよくするためには、その地域の風向きや風速を知ったうえで、窓の大きさや位置を決めることが大切です。窓の位置が風向きと平行であっても、生け垣などを適切な高さにすることで室内に風を導くことができます。さらに、インテリアを計算するさいにも、風の通り道をじゃましない配慮が必要です。自然の凪は空調や扇風機では得られないここちよさがあり、しかも換気ができるので、快適な温熱環境の実現にとって非常に大きな要因
通風を行う... の続きを読む
その昔、金融危機に陥り三井銀行から社長を迎えピンチを乗り切ったトヨタ自動車は、往年の体験を生かしてか内部留保に努め株式の買い入れ消却を進めて自己資本が一兆円を超えていて、トヨタ銀行と称されるようになった。日産自動車も経営危機に陥りルノー傘下に入ったが、カルロス・ゴーン氏によって業績が向上した。ゴーン改革では遊休工場跡地や取引銀行の株式を売却し資産圧縮するいっぽうで、銀行金利より低利のワラント債を証
為替リスク回避のために大手企業は資金を現地調達... の続きを読む
十一月二九日、上棟をした。朝から良く晴れ渡り、大勢の大工さん、職人さんが来て勢いよく柱を立ち上げていった。現場は活気にあふれ、青空に響き渡るトントンカンカンというリズミカルな音が実に心地良かった。私は一日中眺めていたかったのだが、施主としてどうしてもやりたいことがあった。それは上棟祝いに餅とお菓子と五円玉などをまくことだった。数日前から市場へ出掛け、菓子や餅などを買い集めた。五円玉は新しいのが手に
上棟の思い出... の続きを読む
トラブルに陥ってしまったケースの中から、チェックポイントのエキス部分を拾い出して整理しておきましょう。(1)使用木材が細いので、強制乾燥をしている部材かどうか確かめる(スタンプ確認)(2)告示が定めている個所に、告示どおりの間隔で所定の長さの釘を打っているかどうか(3)告示が定めている個所に、告示どおりの部材が施工されているかどうか(4)工事の途中で、枠材・床材に水準器を置いて、水平・垂直かを調べ
「素人なりの厳しい目」でチェック... の続きを読む
私たちはよく4LDKとか5LDKといった表現を使います。昔は和八・六・六畳・洋七半・浴・台・洗・便などと表示していました。だから部屋数が多くても、広い家なのか狭い家なのかは、すぐに想像できたのですが、このLDKの表現は、何となく4LDKよりは5LDK、6LDKのほうが大きい家という印象を持ってしまいます。しかし、同じ面積を分けた場合、2LDKと4LDKのどちらが広く感じるかといったら、2LDKの家
大きくなったのに狭い家狭い家を広く感じさせる工夫... の続きを読む
分譲地は価格がほぼ同じということもあって、購入する層がどうしても似通ってしまい定年退職の時期を見込んだ住宅ローンの設定により、年齢層や都心に通勤するホワイトカラーという職業、子どもの年齢まで同じという具合で、家族構成を含め均質化が進む、開発造成された新興住宅地特有の現象が生まれています。その結果、夫の会社での地位、子どもの学校、夫婦の関係など、常に家庭間ではライバル意識や緊張感か醸成されてしまうの
親の世代以上により大きなストレスを与える... の続きを読む
私は、産業経済史的な文脈から街を見ることをお薦めしているのです。それが、郊外の街や地方都市の抱える問題の本質を観察することにもなるのです。そこに暮らす人々の人知に国際的な価値がなくなれば、その人々が暮らす街の不動産の価値もなくなるという考え方です。その一方で、ムンバイや上海などの周辺には、中産階級層が暮らす新興住宅街が猛烈な勢いで形成されています。これは、明治維新直後から戦前までの日本の姿と同じで
不動産を買う前に、世界を見よ... の続きを読む
最近、新聞などに競売物件や公売物件の情報がたくさん見受けられるようになりました。最低売却価格はいずれも相場よりかなり安くなっています。競売物件とは、住宅の購入者が住宅ローンを支払えなくなったために裁判所が差し押さえた物件です。公売物件とは租税の滞納者に対して税務署が強制的に差し押さえたものや税金のかわりに物で納めた物件です。公売物件は抵当権が設定されていないものが多く、購入しても占有者がいる場合は
格安でも自己責任で対処するリスクが伴う... の続きを読む
また昭和60年秋からの円高は、企業の輸出不振を金融資産の運用で補うという財テクブームを引き起こした。一般には財テクというと、株や債券の売買を思い浮かべるか、そのほかに土地への投資も大きな柱である。一般の企業が余剰資金の迎用先として土地購入に競って参入した。このことは、大企業の多くが子会社に不動産関連企業を擁していることからも容易に想像される。単に土地を購入しただけでなく、積極的にマンション分譲に乗
財テクブームの到来... の続きを読む